観戦:JSPORTS大会:アムステルゴールドレース開催:2014年4月20日オランダを舞台に34の坂道が登場する『アムステルゴールドレース』今年の全長は251.4㎞。レースは残103キロ辺りから中継開始となった。このレースでは、とにかく新城幸也〔ユーロップカー〕の頑張りに賛辞を送りたい。欧州を舞台にした伝統あるクラシックレースで10位フィニッシュを果たした!ロードレースはチーム戦であるため、チーム内での任務遂行が最優先される。よって、ゴール順位が実力すべてを表しているわけではない。ただし、エースのコンディション、レース展開によっては、自分の走りに専念できるチャンスが訪れる事もある。今回の新城の10位入りを観戦して、正直なところ“その凄さ”がピンとこなかった。しかし、本場の仕組みと奥深さを知り尽くす解説・栗村修さんの興奮がすべてを物語っている。やはり伝統のクラシックレースの重みは、日本人の想像をはるかに超えるものということ。そのハイテンションな喜びを耳にして価値を十分に理解できた。録画を繰り返し観るたびに、嬉しさが日増しに強くなってきた。新城メインでレースを振り返っておきたい。◆残87キロ地点での栗村さんの紹介。「チームオーダーの内容はわからないが、展開がハマりさえすれば表彰台を狙える」と真剣に語る。◆残45キロ地点メイン集団の上空映像から、集団真ん中に新城の背中(日の丸)が映る。◆残39キロ地点メイン集団からヴォクレール〔ユーロップカー/フランス〕が加速アタック。追走6人の第2集団が形成される。◆残18キロ地点周回コースとなるフィニッシュラインを、新城はメイン集団の先頭付近で涼しい顔で通過する。新城の前にチームメイトあり。栗村さん曰く「新城がアシストされている感じがする」最終周回に向けて、徐々にポジションの重心を前に動かしつつ、臨戦態勢の予感が漂う。メイン集団は残13キロで第2集団を吸収し、残7キロで完全に1つに合流吸収となった。◆残5キロ地点の下り坂新城は集団先頭の外側に位置し、カーブを低い姿勢で風を切って疾走する。まさに虎視眈々。時々映る沿道の日の丸旗が心強い!◆残4キロ地点観客殺到で盛り上がるラスト34個目の坂「カウベルグ」フィリップ・ジルベール〔BMC/ベルギー〕の猛烈アタックが凄い!上空映像の坂道風景。「新城」の太い白いチョーク文字を発見。新城に最後のもうひと踏ん張りを期待する。◆ゴール地点ジルベールが逃げ切り優勝!そして新城は10位争いのスプリントを制して、トップ10入りを死守!正式順位として「10 Yukiya Arashiro 〔EUC〕」が燦然と画面に映る!アムステルゴールドレースで日本のチャンピンオンジャージが10位!新城はこれまで世界選手権9位やツール・ド・フランス敢闘賞もあったが、栗村さんは「日本のサイクルロードレース史上最高の快挙」だと力説されていた。観戦した日本人皆が大きなパワーをもらった。この興奮、この凄さ、新城幸也選手の進化を誇りと感謝を持って受け止めたい!
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