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「ジロ」第8ステージ P・ローラン及ばずD・ウリッシ逆転勝利! 

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観戦:JSPORTS大会:ジロ・デ・イタリア2014 第8ステージ開催:2014年5月17日「ジロ・デ・イタリア」が序盤戦を終え、中盤戦の山岳ステージに入ってきた。 コースの高低差図には“きつい折れ線グラフ”が目立ち始めワクワク感が弾んでくる。今大会初の1級山岳峠が登場した第8ステージ。全長179キロのうち、残36キロ(143キロ)地点に1級山岳頂上。残10キロ(169キロ)地点に2級山岳頂上。そして再度登ってフィニッシュ地点が1級山岳山頂となる。残40キロ以内に急なアップダウンが凝縮されたステージ終盤で、ラストまで目まぐるしいステージ優勝争いが繰り広げられた。★特に面白くなったのは、残30キロ地点の下り坂で、ピエール・ローラン〔ユーロップカー/フランス〕が単独アタックを始めてから!ローランはプロトンを抜け出して、約1分50秒先を走る先頭を追い始める。この時点で、5番手を走行。追う標的は、逃げ切りを謀る先頭のジュリアン・アレドンド〔トレックファクトリー/コロンビア〕だ。ピエール・ローランと言えば、ツール・ド・フランス2011の第19ステージ優勝を思い出す。あの「ラルプ・デュエズ」の九十九折カーブでコンタドールをかわした名場面が浮かんでくる。ユーロップカーのエースでもあり、新城幸也のチームメイトでもある。心境としては、山岳ステージで怒涛の追い抜き優勝で魅せてほしいと期待したくなる。★残19キロ辺り(2級山岳の上り坂)ローランは4番手走行のチームメイトのケムヌールに追い付き合流。ケムヌールのアシストを得て、前2人に追い付く。すると、ケムヌールはお役御免。ローランはステファノ・ピラッツィ〔バリディアーニ/イタリア〕と共にアレドンドを追う。★残14キロ辺り(2級山岳の上り坂)ローランはピラッツィを振り切って、単独で2番手走行となる。ロードレースの単独走行は精神的には大きな負担。複数選手と追撃態勢を作ることが、己を励まし、脚を漕ぐ推進力を発電していく。ピラッツィが粘れなかったのは、ローランにとっては共闘者を失ったという痛手でもある。ローランの肉体的・精神的スタミナはどこまで持つのか。残距離、タイム差、後続集団(プロトン)の動き、これらの要素が焦りと緊張感を高めていく。そして、ラストの1級山岳「モンテコピオーロ」の山頂フィニッシュへ。標高1,235m、距離6.4キロ、平均勾配6%、ラストの最大勾配は13%。★残2.7キロ地点ついにローランがアレドンドを捕らえる!後続プロトンが迫りつつあるが、優勝争いは2人に絞られたと思った。さらに、残1.8キロで、アレドンドが千切れて、ローランが単独先頭に立つ。ローランの勝利確定は疑いようがなかった。ところが、ラスト500mには最大勾配13%の急坂が待っていた。ローランは、なんと、残250mで、一気に加速してきた集団にのみ込まれてしまう!最後の最後に、急坂を勢いよく駆け上がってステージ優勝を飾ったのは、ディエゴ・ウリッシ〔ランプレ/イタリア〕だった!急坂スプリントでの見事な末脚炸裂で、第5ステージに続くジロ2勝目を挙げた。山岳ステージは何が起こるかわからない。ロードレースの戦略の深さと面白さを再認識した第8ステージだった。まだまだローランには山岳ステージ勝利にチャンスがあるはず。その時は新城幸也のアシスト、強烈な引きで、ローランを勝利に導くことを期待したい。

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