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「ジロ」第15ステージ 総合争い勃発! F.アールがステージ勝利! 

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観戦:JSPORTS 大会:ジロ・デ・イタリア2014 第15ステージ開催:2014年5月25日ついに火蓋が切って落とされた総合優勝争い。その舞台は、第15ステージのラストに登場した1級山岳「モンテカンピオーネ」。その長い山登りは、全長225キロのラスト20キロにそびえ立つ。ピンクジャージのマリア・ローザは、リゴベルト・ウラン〔オメガファルマ/コロンビア〕。そのウランを中心に、登り坂15キロまでは、総合争いの各有力選手が牽制し合っていた。このステージも派手な動きはないのかと、観戦者が油断モードに入りかけた残7キロ辺り地点。実況・白戸太朗さんが激闘開始の予想を口にした。「役者は揃っている。少し先の斜度がきつい地点から、エースたちの争いが始まる!」そしてその通りに、残り5キロを過ぎてから決闘のゴングが打ち鳴らされた。全21ステージの3分の2を経過して、ここに来て、ようやく待ちに待った、本格的な総合優勝争いが勃発したのだ。◆ピエール・ローラン〔ユーロップカー/フランス〕がジャブの様に細かくアタックを見せる。 ステージ優勝狙いで先頭を追い掛ける。ウランは追わず。◆カデル・エヴァンス〔BMC/オーストラリア〕がアタック。ウランがマーク。◆ロベルト・キセフロスキー〔トレックファクトリー・/クロアチア〕がアタック。ここは行かせる。誰かがアタックを仕掛けると、ウランのチェックがすかさず入る。タイム差5分以上の選手のアタックであれば、無理に追い掛けはしない。視野360度で注意を払いながら、ウランはスタミナ残量と総合のタイム差をしたたかに計算している。【残3キロ地点】◆ファビオ・アール〔アスタナ/イタリア〕がアタック。ウランだけが反応。◆ナイロ・キンタナ〔モヴィスター/コロンビア〕がアタック。アールとウランに追い付く。わずか1秒でも先着してタイム差を縮めたい。もしくは広げたい。最大勾配12%の上り坂で繰り広げられる個人戦。目まぐるしいアタック合戦にゾクゾクする。この殺伐感を待っていたのだ。【残2キロ地点】◆アールの再アタックが凄まじい。23歳の力強さが覚醒し始める。◆キンタナがアールを追って猛アタック開始。ローランが反応。 ウランは追っていけない。アドバンテージを計算しながら、敢えて追わないのか。【残1キロ地点】◆アールの勢いが止まらない。単独先頭で加速が増すばかり。結果として、若きイタリア人・アールがステージ初優勝を果たした。アールはウランより42秒先着し、総合争いも4位に浮上してきた。総合上位のタイム差が詰まってきて、マリア・ローザ争いが面白くなってきた。ジロの残りは、第16ステージから第20ステージまでの実質5ステージのみ。(最終日第21ステージは、総合争いの勝負は決着済みで迎える事になる)本物の激坂、熱狂の観衆が総合争いの選手を待ち受けている。エキサイティング必至の激坂クライマックスを目に焼き付けよう!

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