観戦:日テレG+試合:NFL NFCカンファレンスチャンピオンシップ開催:2015年1月19日熱い戦いが続くNFLのポストシーズン。『第49回スーパーボウル』出場を懸けた一発勝負。
NFCカンファレンスチャンピオンシップ「シアトル・シーホークス VS グリーンベイ・パッカーズ」昨季王者シアトル・シーホークスが劣勢のまま進んでいた。前半終わって0-16。地元のスタジアムも、寒さに耐えながら、暗い雰囲気で見届けているだけだった。ようやく第3Qにスペシャルプレーで得点を挙げたが、第4Qも残り5分ちょっとで7-19の12点ビハインド。しかも、QBラッセル・ウイルソン〔背番号3〕がこの日4度目のインターセプトを喫する。シーホークスの落胆はデカかった。だが、ここでパッカーズに小さな油断が表れた。インターセプトしたDBがランをせずに、すぐに滑り込んでダウン。仲間と抱き合う。シーホークスを極限まで追い詰める事より、勝利確信の高鳴りが上回っていた。我慢をしていれば、徐々に風向きが変わってくる。シーホークスは時間経過の焦りに耐えながら、QBウイルソンのタッチダウンランで差を詰めていった。この時点で、残り2分9秒(シーホークス14-19パッカーズ)。そしてここから、シーホークスの起死回生のドラマを目の当たりにする。キックオフで繰り出すのは、最後の賭けと言うべき“オンサイドキック”。失敗すればジエンド。残り時間的にもイチかバチかの勝負に出るしかない。オンサイドキックは、ボールが10ヤードを越えてから両チーム共に激しい争奪戦となる。そのボールを保持した側が次の攻撃権を得られる。 ↓ここで、キッカーのハシュカ(背番号4)がゴルフのアイアンショットのようなキック。滞空時間、11ヤードほどの飛距離、絶妙すぎる超見事なコントロール!相手TEがキャッチし損ねたボールを、WRマシューズ(背番号13)が横取りで奪う!この局面でボールを奪ったシーホークスの強運と執念が凄い。 ↓この攻撃権をタッチダウンまで繋げ、残り1分25秒、20-19と大逆転!これぞ昨季王者の底力。スタジアムは総立ち。地元ファンの鳥肌全開。さらに2ポイントコンバージョンも不格好な形でも無理矢理成功させてみせた。この1分間、シーホークスにまさに奇跡の風が吹いていた。試合は、残り19秒でパッカーズがFGを決め、22-22でオーバータイムへ。オーバータームは、先攻チームがタッチダウンを奪えば試合終了となる。シーホークスが強運を発揮し、コイントスに勝って攻撃権を選択。 ↓そして、QBウイルソンの40ヤードのタッチダウンパスが決まりサヨナラ勝ち!スタジアム全体が蜂の巣を突いたように瞬間沸騰した!シーホークスが28-22で、16点ビハインドからの劇的な逆転勝利!
NFCチャンピオンに輝き、2年連続の3度目のスーパーボウル出場を決めた。奇跡的な逆転勝利に、QBウイルソンは泣きじゃくりながらインタビューに答えた。インターセプト4回の責任を感じ、チームメイトに支えられた感謝があふれていた。感動的な試合後の表情だった。さて、2月2日、スーパーボウルの対決は、「ニューイングランド・ペイトリオッツ VS シアトル・シーホークス」アメリカが最も燃え上がる日を、日本からも思う存分堪能したい。
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